私たちは病院の理念に基づき、以下の目的をもとに努力しています。
- 精度の高い検査結果を迅速に患者さんに提供する
- 検査の質の向上のため日々研鑽に努める
- 勤労者医療や地域医療の充実に寄与する
「検査」と一言でいっても臨床検査技師が行う検査もあれば、放射線技師が行う検査もあります。またその内容は広範囲にわたり、細分化・専門化されております。私たち臨床検査技師が行う「検査」は大きく次のように分けることができます。
- 検体検査 ⇒ 患者さんから採取して得られた検体の検査 (血液・尿・便・喀痰など)
- 生体検査 ⇒ 患者さんに直接接触して行う検査 (心電図・肺機能・超音波検査など)
以下、私たち臨床検査技師が行っている検査の一端をご紹介します。
▲生化学・免疫自動分析装置 |
▲免疫自動分析装置 |
▲生化学自動分析装置 |
▲血糖・HbA1C測定装置 |
▲当院で採用している自己血糖測定器 |
▲臨床検査技師による自己血糖測定の指導 |
▲全自動血球測定装置 |
▲全自動血液凝固測定装置 |
▲全自動尿定性分析装置 |
▲全自動輸血検査システム |
細菌検査は細菌自動培養同定装置を導入し、迅速に同定・感受性検査結果を医師に届けています。当院は呼吸器疾患センターであり、年間約1200件以上の抗酸菌検査の依頼があるため、液体培地を使用して検査結果が出る迄の時間を短縮しています。またPCR法による遺伝子検査を実施して、結核感染症の診断・治療に貢献しています。そして、院内感染管理チーム(ICT)の一員として医師、感染管理看護師(ICN),薬剤師とともに病棟ラウンド,学習会を行って院内感染対策に取り組んでいます。
▲培養された黄色ブドウ球菌(MRSA) |
▲黄色ブドウ球菌(MRSA)の顕微鏡写真(グラム染色) |
▲小川培地による抗酸菌の培養 |
▲液体培地による培養作業 |
▲結核菌の顕微鏡写真 |
▲液体培地による抗酸菌迅速培養装置 |
▲PCR法による抗酸菌の遺伝子検査装置 |
生理検査部門は、呼吸器疾患・振動障害および循環器疾患の診断・治療を支えており、心電図や呼吸器検査等に加え、ABI検査、トレッドミル検査、神経伝導速度検査、24時間ホルター解析を実施し、心臓カテーテル検査にも参加しています。またエコー(超音波)室では放射線科と連携し、腹部・乳腺・甲状腺・血管および心エコー検査を実施しています。また振動障害のための恒温検査室(サーモ室)を完備しています。いびき、寝ているとき呼吸が止まる、日中の強い眠気やだるさを主な症状とする睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査も行っています。
▲サーモ室入り口 |
▲サーモ室(恒温装置により室温21℃、湿度60%に管理) |
▲指のタッピング検査 |
▲つまみ力の検査 |
▲指尖脈派検査 |
▲皮膚温検査 |
▲冷水による負荷 |
▲振動覚検査 |
病理部門は、年間1300件の病理組織検査(60%が手術材料)、約3000件の細胞診検査(90%が呼吸器)と2006年度からはアスベスト小体計測検査を行っています。気管支鏡検査時には透視室や内視鏡室へ赴き、適切な検体標本作製・生検材料採取の介助や臨床医との情報交換を行い、精度の高い迅速な結果報告を提供しています。また、常勤の病理医のもと、術中迅速診断や病理解剖にも対応しています。
▲肺組織(ホルマリン固定後) |
▲肺がんの組織像(HE染色) |
▲肺がんの組織像(特殊染色) |
▲術中迅速診断標本を作製する凍結ミクロトーム |
▲自動免疫染色装置 |
▲喀痰中の肺がん細胞 |
▲気管支鏡で採取された肺がん細胞 |
▲乳腺穿刺で採取された乳がん細胞 |
▲胸水中の悪性中皮腫細胞 |
▲位相差顕微鏡でみるアスベスト小体 |
- 検査科部長
朝田 政克/Masakatu Asada
- 専門分野
心臓血管外科
- 出身校
北海道大学(昭和59年卒)
専門医・認定医等
日本外科学会専門医
日本胸部外科学会認定医
所属学会
日本呼吸器外科学会
日本胸部外科学会
日本外科学会
日本臨床外科学会
日本心臓血管外科学会
日本脈管学会