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北海道岩見沢市4条東16丁目5番地
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研究テーマ「じん肺の診断における胸部エックス線画像への深層学習の応用に関する有用性の研究」について
2022.08.08

このたび、当院並びに北海道大学大学院医学研究院放射線診断学教室と共同で上記研究を行うことを公示いたします。

1.研究の意義と目的

じん肺は「粉じんを吸入することによって肺に生じた維増殖性疾患を主体とする疾病」と定義される疾患群です。粉じんの種類により、珪肺、石綿肺、有機じん肺、溶接工肺などに分類されます。主な症状は咳、痰、喘鳴、息切れで。粉じん吸入の終了後も進行する可能性があり、結核や肺癌などの合併症を生じ得ます。そのために、早期診断して、環境から隔離すると共に、定期検査によるフォローも大切です

国内の粉じんを扱う労働人口は、鉱業・トンネル工事における閉山や機械化に伴い2000年頃までに35万人に減少していましたが、ガラス製造・製鉄・金属・電気機械や建設などの業種を中心に2018年には57万人まで再増加しており、じん肺健診による早期発見の必要性が高まっています

じん肺の診断は粉じん作業歴と胸部X線写真によってなされ、X線写真像は第0型~第4型まで分類されており、この画像上の分類と肺機能によって健康管理の指標となるじん肺管理区分が決定され、労災認定申請がなされます。石綿関連肺疾患については胸膜プラークも見極めて申請することが必要となります

胸部画像は熟練した診断医の眼で行われているのが現状でが、じん肺健診を担当する産業医の中に専門家の数は十分とはいえず、また専門家の診断にも少なからず主観が入るため、労災認定の現場ではより客観的な判断方法が求められてきています

この研究では、じん肺と診断されている患者の過去の胸部単純X線写真を用いて深層学習をはじめとするAI技術て解析し、作製したプログラムが正常と異常の判別、病型分類、病変検出、鑑別診断、合併症診断等に有用であるかを検証することを目的としています

2. 研究の期間、対象者および適格性の基準

1)研究期間:2022年実施許可日~2027年03月31日
2)対象者:本研究に参加する施設のじん肺健康診断受診者および対照者としてじん肺以外のすべての患者さんを対象とします。
3)選択基準

以下の基準をすべて満たした方を対象とします。

肺CTを含めてじん肺検診または他疾患、健診で受診した方

研究開始時に年齢が40歳以上90歳未満の

本研究への参加について拒否しない方

4)除外基準

以下のうち1つでも該当する場合は、対象として除外します。

呼吸器疾患で手術の既往がある方

じん肺以外の重篤な呼吸器疾患を有する方

その他、研究責任者が対象として不適当と判断した方

3. 方法

1収集する情報

年齢性別、病歴病状診断名胸部X線画像X線CT画像病理学的データ(病変の病理学的検査が行われている場合)、画像データ(DICOM

以上の情報を用います。

情報北大病院にて解析します

2情報の保護:名前、住所、病院のID番号など個人識別する情報は解析先の病院へは提供せず、研究責任者が研究IDを個々の患者さんに割り当ててリファレンスはキーロックのついた部屋で研究終了まで厳重に保管します。

本研究の解析にて得られた情報は、北大画像診断学教室(キーロック付き)のデータサーバ内に保管します。研究結果は、関連の学会および論文で発表する予定です。この場合も、いかなる個人情報も公表されることはありません。

3)主要評価項目

AI単独でじん肺と性状肺の画像鑑別を行い、その診断精度を明らかにします。

4. 研究組織

研究責任者   北海道中央労災病院 大塚義紀

統計解析責任 北海道大学大学院医学研究院画像診断学教室・准教授 平田健司

共同研究機関  富山労災病院アスベスト疾患センター、旭労災病院、

        岡山労災病院アスベスト疾患・研究センター

5. 連絡先

この研究で自分の情報を使用されないことを希望する場合には主治医に、また、研究および情報提供にご質問がありましたら、主治医または下記までお問い合わせください。

北海道岩見沢市四条東16丁目5 労働者健康安全機構 北海道中央労災病院

大塚義紀

TEL:0126-22-1300, FAX:0126-22-1304

  1. 同意書.pdf
  2. 同意撤回書.pdf

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