心臓病を患っていても、適切な方法で運動療法を行えば体力が改善し、自覚症状や日常生活が楽に行えるようになります。
当院の理学療法部門では、心肺運動負荷試験(CPX)の結果に基づいて、心臓リハビリテーション指導士、理学療法士が適切な運動強度で、安全な運動療法プログラムを提供いたします。
どの程度の運動なら行っても安全なのか、またどのような運動が効果的なのかなど、運動療法に関するさまざまな疑問にお答えできるよう、取り組んでまいります。
作業療法とは、「できる限り自分の力で、少ない負担で円滑に日常生活動作を行えるようになる」「日常に楽しみを見いだす」「前向きに訓練に取り組めるようになる」ための援助を行うリハビリテーションの部門です。
心臓の病気になると、だれでも不安でやる気の起きない時があると思います。
心臓病教室では、そんなやる気の起きない状態のことや、どのように負担の少ない日常動作を行うかなどについて、お話をします。
自らの健康を維持し、より質の高い生活を継続するために、是非、活用してください。
当院では、主に『有酸素運動』と『レジスタンストレーニング』(筋力トレーニング)を組み合わせた運動療法を、患者さんの体力に合わせ、適切な方法で実施いたします。 |
有酸素運動とは、長時間継続可能な軽度~中等度の負荷で、十分な呼吸を確保しながら行える運動のことです。継続的に組織や細胞に酸素を供給することにより脂肪燃焼効果を上げます。当院では、自転車エルゴメーターやトレッドミルなどを用いて行います。
自転車エルゴメーター |
トレッドミル |
レジスタンストレーニングとは、目的の筋肉に抵抗(レジスタンス)をかけることによって、筋力の向上させる『筋力トレーニング』のことです。 比較的低強度のレジスタンストレーニングは安全性が確立されており、筋力が低下した慢性心不全の患者さんにおいては、筋力が増すことで日常労作が楽になります。 |
筋力トレーニングマシン |
当院は、外来通院による心臓リハビリテーションを『5か月間プログラム』として提供いたします。5か月間で適切な運動方法を身につけていただき、心臓病の再発予防、体力や活動能力の改善を目指します。
開 催 日 |
月~金 午前の部 10:00~12:00(外来)※予約制 午後の部 13:00~17:00(入院) |
時間 | 1回40分~60分程度 |
頻度 | 週に1回~3回 |
実施内容 | 運動療法、体組成分析、筋力測定、ストレスチェック他 |